市井から見る中国の自動車市場展望

 中国の自動車市場は台数で既に世界一になり、まだ伸びを見せています。
日系自動車メーカーには、ドイツ系やアメリカ系に覇を唱えられている現状を
官民一体となって打破してもらいたいところです。

 ただ、これから中国市場も少しずつ量から質への転換になってくるのでは
ないかな? と思います。 

理由としては:

1. 駐車場が無い、交通違反取締のデジタル化

 ビル等の施行許認可の際には過去、車の少なかった時代を元に
駐車台数を規定していたはずで、日本の様に一戸建てが少なく、
ビル・アパート等の駐車場は十分有りません。 
車を購入しても泊める所が無いです。 (中国では2011年現在、車庫証明は不要)

都市部では警察官のみならず、取締カメラを使ってどんどん、
駐車違反の切符を切っています。 現場の警察官には「見逃し」をせがんだり、
文句をつける人もたくさんいますが、電子手続きのキャンセルをするとなると警察署まで行き
長時間並んで手間隙を掛けて交渉する必要も有るので、皆おとなしく支払う様です。
 これは都市中心部への自動車の流入を一定程度制限する事に役に立っていると
思います。

 
2. 渋滞

 朝晩のラッシュ時、一部の道路では夜遅くまで、大変な渋滞です。


なお、

「地方都市や内陸の都市の市場開拓が有る」とのご意見も有るでしょうが、

 既に地方都市でも大変な渋滞になっています。
道路の拡張が自動車の増加に追いついていませんし、特に地方都市では
あまり「使い勝手」を考えないで、道路や街そのものが建設されている様に思います。

 ただ、自動車の便利さ快適さ、「スリに合わない安全さ」は一度体験すると
やめられない部分が有ると思います。

ゆえに結論を述べてしまえば、都市の人口の増加に道路や駐車場の負担は
耐えられず、ゆえに北京の様に今後自動車増大に一定の制限が掛かると思います。

 そこで、必要なのが鉄路や地下鉄等網、公共交通機関のサービス充実、
防犯の強化、道路の拡張や交差点の立体化などの総合的な対応でしょう。 


また、都市圏の移行、もしくは都市圏の新設で一極集中を避ける
必要が有るのではないかと思います。 実際、私が住んでいる深センでも
開放政策で1980年代初頭に進出されてきた日系メーカーさんがいらっしゃった工場地域が
現在ではすっかりビジネス街へ、生産拠点から管理拠点に変貌を遂げています。


 東日本大震災でも判明した通り、一極集中には便利さが有ると同時に
リスクも集中する事になると思います。

これから、中国がどの様に変化していくのか、期待したいですね。

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